2016年06月23日 壊さないほうが・・・ こんばんは。 梅雨も明け、いよいよノコギリも本格的に発生していますね。暑い中ですが、シーズンがずっと続いてほしいものですね。 しかし、せっかくの発生源で悲しい光景が目につきます。 ここは遊歩道のしっかりとしたところで安心して歩けるので昆虫採集する親子をよく見かけるところです。しかし、そんな条件のいい遊歩道に倒木を引っ張り出して無残にも壊しているのです。この場所以外にもいたるところで倒木が壊されています。ひどいところでは立ち枯れしている太い木もなぎ倒されています。大胆であまりにもひどい状況です。 「1本、2本ぐらいならいい」 「生きた木でないから大丈夫」などと思っている人もいると思いますが採集者全員がそう思ってしまうとと倒木はほとんど消滅してしまうのではないかと思います。自然界は 生きた木→倒木→微生物の繁殖による栄養素の生成→次なる樹木へ・・・という連鎖の中でクワガタなどがそのサイクルをうまく利用して生き抜いていると思います。実際、これだけの狭いところでこれだけの量の倒木が壊されるとクワガタの繁殖に影響が出てきそうです。 次に目についた光景ですが クワガタ寄生木のそばに枝が落ちています。これもこのあたりでよく見かける光景です。ほかの木はほとんど枝が落ちていません。これはクワガタ寄生木に対してロープか竿で思いっきりふりすぎて枝を折ってしまったと思われます。これでその木が枯れるとは思いませんが、その木の生長になんらかの影響が出ると思います。けっしていい影響はないと思います。 採集に夢中になる気持ちはわかりますが、自然を壊すことは極力避けてほしいものです。自然が安定してくれれば種も繁栄・継続すると思います。 最後にこの遊歩道で見つけた生き物を報告します。 白い塊がカサカサ歩くのでなんだろうと近くによって観察すると・・・ ハリネズミだったのです。もちろん沖縄に生息していません。飼ってた人が間違えて逃がしたか、もしかして捨てたのか・・・いずれにしてもその地域の生態系を壊す可能性のある重大なことだと思います。この個体は確保して信頼できる人に飼ってもらいました。 今回の記事は否定的な話ばかりでもうしわけないのですが、採集者ひとりひとりが心配りすることで自然環境を守ることができると思っています。 コメント(2)